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2008年10月30日木曜日

イギリスのパブ


ロンドンを始めイギリスにはたくさんのパブがあります。

画材を買いに行ったコヴェントガーデンで見つけたパブではたくさんの若い男女がビール片手に談笑しながら道路を塞いでいました。10年以上前に行った大英博物館の近くのパブは外観も内装も由緒ある感じで特に印象深かったのを覚えています。
今でもあるのかどうか、今回は課題に追われて行くことができず残念でした。

たまたま私の訪れたパブの多くはその外観といい内装といい歴史を感じさせるものでした。
昨年語学研修のため訪れたイギリス南部の海辺の町イーストボーンでは毎週火曜日パブナイトというイベントがありみんな夜の8時頃から12時近くまでいろいろなパブに出かけます。
先生も生徒もここでは関係なくビールやウイスキーを片手にいろんな話で盛り上がります。
雰囲気は日本で言えばちょうど居酒屋と似ていますがイギリスでは食事よりもお酒にウエイトがあり言ってみれば日本のバーと居酒屋の中間くらいの感じでしょうか。


どこのパブに行っても内装が気になります。
よく目にしたのがチューダー様式のインテリアで白壁にこげ茶色や黒い梁が突き出ています。
梁や柱はとても太くどっしりしていました。壁の前には様々な種類のお酒が並んでいていい雰囲気をかもし出していました。ステンドグラスの照明もとても似合っています。

2枚の写真はイーストボーンで一番旧いパブでその証明書のようなものが壁に飾ってありました。

美術館でのスケッチ  その3


美術史の授業は主に二人の先生が受け持ちましたがこの他にDiana Lloyd ことダイアナは一度だけWallace Collectionで課外授業を受け持ちました。60歳前後のとてもおしゃれな女性でした。インテリア関係の仕事をしている女性はみんなお洒落に敏感なのかも知れません。

この美術館にはフランスを始めとした18世紀ヨーロッパの絵画や彫刻、家具や陶器などがたくさん陳列されていました。
まさに豪華絢爛という言葉がぴったりの感じです。家具ひとつひとつにすばらしいレリーフ(ほとんどが金で出来ています)が施されていてよくぞここまで細かく彫り上げたものと職人の心意気に感じ入ってしまいました。

家具や工芸品の他にレンブラントやルーベンス、ヴァンダイク、ヴェラスケスなどの有名な画家の絵が飾ってあり館員も多く居て私達の行動を監視していました。ちょっと家具に触れようものならあわててとんで来て注意します。もちろん写真撮影は禁止でした。

午前中の講義の後私達はギャラリーの中庭にあるお洒落な屋外レストランで昼食を取る事にしました。午後からはここでスケッチの授業です。芸術作品のような家具や工芸品を堪能し少々疲れた私達は解放的な中庭での食事を大いに楽しみました。
写真はその時のものでテーブルの真ん中で微笑んでいる女性は仲良しのレイチェルです。

2008年10月29日水曜日

美術館でのスケッチ その2


V&A博物館はいつも多くの観光客や学生などで賑わっていました。

入り口にはガードマンが立ち入館する前に持ち物のチェックを受けました。
ロンドンではここ数年テロを警戒して厳重な取り締まりをしているようです。
人の集まる博物館だけでなくいたるところに警官の姿を見ましたが特にヒースロー空港での警戒は厳重でした。かなりの人数の警官がアクションドラマさながらにライフル銃を持って空港内を歩き不審な人や物がないか監視していました。
日本の空港とはその様相が全く違っています。

ちょっとがっかりしたのですがV&A博物館の立派な正面入り口を入るとすぐにお土産を売っている広々としたコーナーがありました。画集だけでなくアクセサリーやTシャツなど様々なグッズを販売しています。
入館料無料の博物館を維持するためにはこのようなショップが必要なのでしょう。
どこにでもある風景ですがせめてショップは別の建物にするとかもう少し工夫した方がよいのではと思ってしまいます。


このV&A博物館にはスケッチだけでなく他の授業でも何度か訪れましたがあまりにも広大で全部見ることは出来ませんでした。
自分で描いたスケッチブックをコース終了までに何冊か提出しなければなりませんでしたので私は学校の授業が終わるとよくここに来てスケッチをしました。

見物人が時折スケッチを覗き込んで通り過ぎます。
一度勘違いをしてとても恥ずかしい思いをしたことがありました。
初老の男性が近ずき”Oh,it's beautiful."と言ったのです。私はすかさず "Thank you!"と答えちょっといい気分になりました。その人はちょっと怪訝そうな顔をしましたが陳列してあった工芸品を見ながらもう一度”So beautiful!"と言ったのです!
事の真相が分かり私はとても恥ずかしくて仕方がありませんでした。

写真はWallace Collection とV&A博物館でのスケッチです。

2008年10月28日火曜日

美術館でのスケッチ  その1


初めての提出課題が終了しクラスの人達はみんな解放された気分です。

授業はインテリアデザイン概論やテキスタイル、カラー理論、美術史、人間工学について等いろいろありましたがそれぞれ専門の先生が講義を受け持ちました。
スケッチの実技を受け持ったNesta Morganことネスタは30代の女性でインテリアデザイナーとして活躍をしていました。

スケッチの実技はややこしい英語で悩ませられることもなく私の大好きな授業でした。
教室の中だけでなくV&A博物館(ヴィクトリア&アルバート)やWallace Collection(ウォレス コレクション)に行ってデッサンの勉強をします。

V&A博物館のスケールはかなりのもので中世ヨーロッパから現代までの美術工芸品や絵画、家具、彫刻などの他に東洋コレクションとして中国や日本の工芸品等が陳列されていました。
又、Wallace Collectionにはフランスを始めとするヨーロッパの絵画や家具、陶器など主に18世紀のものが多く飾られていました。

特にヨーロッパの美術工芸品や家具には細かい装飾が施されていてデッサンするのがとても難しく大変でした。先生はそれぞれの場所でデッサンしている生徒ひとりひとりにどこに問題があるかを指摘し丁寧に教えていきます。

現代の西洋家具や陶器のルーツがこれらの美術館や博物館に置かれているものの中にあるということをあらためて認識させられ、とても感動しました。

写真はV&A博物館に陳列されていた18世紀の家具です。

2008年10月22日水曜日

クラスメートについて その3


フランスからやって来たクロエは生粋のパリジャンでした。

もう、彼女のファッションから振る舞いまでカッコイイの一言に尽きます。
毎朝地下鉄の駅を出ると石畳の階段に座り音楽を聞いている彼女に出会います。
いつもサングラスをしていて時にはたばこをくわえていたりして見かけはとてもクールです。

クラスは仲良くなった人達で小さなグループが出来ていました。
ランチを一緒に行ったりお店に連れ立って出かけたりしていました。
が、彼女は決してそのグループには入りません。

ある時私は音楽を聴いている彼女になぜいつもひとりなのか尋ねました。
すると自分はとてもシャイなのと言う答えが返ってきたのです。
大胆なファッションと素敵な容姿からはとても信じられませんでした。

その日からクロエと私はいろいろな話をするようになりました。
彼女の母親はフランス人で父親はアイルランド人でした。どうりで英語は上手いはずです。
課題の生地サンプルを集めるためによく一緒にお店に行きました。
さすがパリジャンの彼女のセンスは素晴らしくインテリアプラニングもかなり独創的でした。

写真はV&A美術館の前でクラスメートと一緒のクロエ(左端)です。

2008年10月18日土曜日

最初の提出課題 その4


いよいよ提出の期限が迫ってきました。
果たして32種類もの生地を集める事が出来たでしょうか。

私達クラスメイトの挨拶は「ハロー!」から「サンプル全部集まった?」や「ハンドメイドチンツの生地みつけた?」に変わりました。みんなサンプル集めに必死の形相です。

なかには怪しいものもありましたがなんとかすべてのサンプルを集める事ができました。
チンツ加工の生地がハンドメイドか機械でやったものかよく分かりませんでした。
店員さんも見分けがつきません。

又、特に難燃性(flame tests)に関しては分からない事が多く、店員さんに尋ねるとメーカーに直接聞くように言われてしまいました。
クラスの人達とお互いのファイルを交換して書けるところはすべて書きましたがどうしても幾つかの生地については難燃性の欄が白紙となってしまいました。生地の素材から想像して書くことも出来ましたがそんなことは間違ってもできません。厳しいNicoにはすぐ見破られてしまいます。

一週間後、提出したファイルが返却されました。
私の成績はA-(マイナス)でした。生地が2つ足らなかった友人のパロミはB-となりました。

写真は提出したチンツ加工(機械)のサンプルです。

2008年10月14日火曜日

最初の提出課題 その3


コースディレクターのNicoから私達はある手紙を渡されました。
それはお店の人に宛てたもので私達が気持ちよくサンプルをもらえるよう様々なことが書いてありました。

まず私達はインテリアの専門学校の学生であること。
将来インテリアコーディネーターとして活躍することが約束されていること。
いずれカーテンや家具、敷物等のプランを顧客と打ち合わせるためお店を利用すること。
イギリスのインテリア業界発展のために若い?(例外もありますが)学生達を育成する目的で協力してほしいこと。等々書かれておりました。
最後にインテリア協会会員でありデザイナーのNicoのサインがありました。

なんとなく「水戸黄門」の黄門様の言葉を思い浮かべてしまいました。

さて私達は課題を提出するためにそれこそ脚を棒にして歩き回りました。
お店によって対応がざまざまでした。
学生と聞くとサンプルは3個までとか10個までOKというお店もありました。
又、当日もらえる場合と住所を書いて送ってもらう場合もありました。

驚いたことに3、4週間経ってもサンプルが届かないことがありました。
聞いてみると「学生さんが一度に押し寄せたのでメーカーが対応に追われ遅くなってるのではないか」という答えが返ってきます。
しかし、待てど暮らせどとうとうサンプルが届かなかった事が少しですがありました。
他のクラスメートも同じでした。
私達は諦めてそのお店には二度と行かなくなりました。
日本ではなかなか考えられないことです。

日本でも知られているデザイナーズギルドの店員さんはその点見事な対応でした。
写真はよく行ったキングスロード沿いのファブリックのお店、オズボーンの地下で近くには素晴らしい壁紙のサンプルが沢山吊ってありました。残念ながらこのメーカーは日本では扱っていません。

2008年10月12日日曜日

最初の提出課題 その2


さて様々な種類の生地を集めるべく授業が終わるとみんなファブリックのお店に繰り出します。

私たちがよく通ったお店はチェルシーデザインセンターの中にあるお店と学校の近くにあるキングスロード沿いのお店です。写真はセンターの中にあったファブリックのお店のひとつです。
近くのお店とはいっても歩くにはちょっと遠いためバスに乗って行きます。

よく行ったお店の中の一つはデザイナーズギルドでこれは日本でも良く知られています。
昔ある日本のカーテンメーカーで扱っていましたがその当時は日本人には色彩が強すぎるということで期待した程は売れなかったようです。今でしたら事情はかなり違っていると思います。

自然と3,4人のグループが出来てお店に出向きました。
私は仲良くなったインド人やフランス人とよく行きました。

お店はショールームですので生地は販売していません。私たちはサンプルをもらうことになります。学生なのでサンプルを検討してすぐ購入するお客ではありませんから当然歓迎されない客となります。
学生とお客では店員の私たちに対する扱いが全然違うお店も少しではありますがありました。

その辺の事情はコースディレクターのNicoはよく知っていて私たちは彼からあるものを渡されました。

2008年10月4日土曜日

最初の提出課題 その1


英語に不安をかかえていましたがとうとう初めての大きな課題、Textile projectが出されました。

講義を聞いているだけなら特に問題はありませんが
いざ課題を提出となるとこれは大変です。

この課題はさまざまな種類の布を集め
そのひとつひとつの特徴をしっかりと認識することでした。
この作業は想像以上に大変でした。

実際のサンプルを集めてファイルし各々の特性を書いたリストを作成します。
布のタイプやリピート、素材、洗濯表示や難燃性(flame tests)、価格、使い道などおよそ10項目に渡って調べます。

日本のインテリアの学校と一番違う点は
それらすべてを自分の足で探し出しお店からサンプルをもらい
表示されてないことについては自分で店員さんに聞かなければならないということです。
日本の場合それらはほとんどテキストに載っていてただ覚えればよいだけですから
学習方法は全く違っていました。
32種類の布を探し出すために毎日授業が終わると皆一斉にファブリックのお店に
くり出します。

写真はよく通ったチェルシーデザインセンターの中です。
この上は4階まで円筒のようになっており中庭を取り巻くようにお店が
並んでいます。これは中央の円筒ですが北と南に同じ建物があり
それらは中廊下でつながっています。
家具やファブリック、タイル、照明のお店などたくさんありました。

2008年10月1日水曜日

素敵な先生


コースディレクターのNicoはもちろんのこと素敵な先生が
何人かいました。
そのなかでもインテリア美術史のバロック、ロココ時代を受け持った
Honora von Furstenberg ことオノーラは素晴らしい女性でした。

初めて教室に入ってきた時の彼女のファッションは見事でした。
グリーンが少し入ったからし色のツイードのジャケットに紫のスカーフ、
濃紺のパンツというとてもおしゃれな出で立ちでした。
アクセサリーはネックレス、ピアス、ブレスレット、ともにゴールドと
琥珀色で上品にまとめていました。

私はすっかりそのファッションに魅せられてしまいました。
おそらく年齢は70歳前後だったでしょうか。
姿勢が素晴らしく、堂々としていて一挙一動が魅力的でした。

スクリーンに映し出されたロココ時代の家具を見ながら
大きな身振りと共に少しハスキーな声で情熱的に解説していました。
誰もがみんな素晴らしい先生の講義に聞き入ってしまいました。

写真はV&A美術館で最後の講義を終え、生徒から花束をもらった時のものです。